契約婚約は九週間だけ、のはずでした
あらすじ
せんきゅうひゃくじゅういちねんから、この岬の町ペルディタ・ベイを丘の上まで運び続けてきたケーブルカー「アイボリー・ライン」。その運行を任されているのが、ソルヴェイ・マルケッティです。けれど検査にあと二回落ちれば、待っているのは解体だけ。 そこへ現れたのが、路線を廃止するために本社から送り込まれたソレン・ハロウェイでした。揺れた車両の中でつい支え合った、その一瞬。運悪く地元紙のカメラがそれを切り取って、翌朝には町じゅうが二人を「婚約したばかりの恋人たち」だと思い込んでいます。 訂正しようとして、二人は気づいてしまいました。この嘘、本当のことよりずっと価値がある、と。彼女には修復助成金に必要な後継者の名前が要る。彼にはろくじゅうにち公の場で夫婦らしく振る舞えば手に入る信託株と、父親を止めるための議決権が要る。 検査票の裏に書いた、九つのルール。人前だけ、手はつながない、好きにならない――そのすべてを、二人は順番に破っていきます。 そして、お互いに一通ずつ隠している書類があります。相手の人生を壊してしまうその紙が表に出るのは、きっと、いちばん出てほしくない日。
チャプター 全14話中6話無料
- 1 崖の上の悪い知らせ 無料
- 2 九週間の婚約、指輪は外さない 無料
- 3 嘘つきのルール 無料
- 4 指輪ひとつで、嘘がばれる 無料
- 5 塩まみれの一週間 無料
- 6 霧の鐘 無料
- 7 アストリアの缶詰工場 ロック中
- 8 ガラスの家で、嘘をやめた夜 ロック中
- 9 先送りにした書類 ロック中
- 10 ロープを運んだ二週間 ロック中
- 11 祖母がサインした一枚の紙 ロック中
- 12 署名がふたつ ロック中
- 13 九週目の、最後の朝 ロック中
- 14 最終便は、ふたりきり ロック中